2011年12月27日
大晦日の食卓に欠かせない「年取り魚」。
小千谷店にはここ数日、ご自宅用として切身をお買い求めになる方が多くいらっしゃいます。
家族が揃う大晦日を控え、人数を確認しながら数量分をご購入くださるお客様を目の当たりにすると
いよいよ年末を迎えることを実感します。
「年取り魚」というと、小千谷に生まれ育った私にとっては子供の頃から鮭を食べるのが当たり前
でしたが、西日本では鰤を食したり贈るのが慣わしとされています。
本州中央地域の縦断位置にある中央地溝帯フォッサマグナ、地質学においては東日本と西日本の
境目とされる地帯ですが、まさに鮭と鰤の食文化圏もそこで分かれているといわれています。
そのため、同じ県にあっても、鮭と鰤の両方がせめぎあう地域もあるのだそうです。
また、故郷回帰型の鮭と出世魚の鰤、それぞれの魚の生態の違いも東西の人の資性に表れて
いるともいわれていて、その背景には遥か昔の人々の生活習慣が影響されているようです。
鮭と鰤、どちらも好きなので、時には各々の背景にある歴史を思いながらそれぞれの美味しさを
味わっていきたいと思います。